越前坂井辛み蕎麦|福井県坂井市名物おろしそば

福井といえば、おろしそば。年越しそばも、いたるところで冷たいおろしそばを食べる習慣があります。
大根おろしと一緒に食べるおろしそばが福井に登場するのは、江戸時代。関が原の合戦後の慶長6年(1601年)、府中(越前市)の城主となった本多富正が、金子権左衛門というそば師を伏見から同行させたのがはじまりとされ、非常食としてそばの栽培を奨励。金子氏は、麺状にする「そばきり」の技術を広めただけでなく、食べ方も工夫。栄養面を考慮し、保存食だった大根のおろし汁をダシに混ぜる食べ方を生み出したとされています。
栄養価もさることながら、「五臓六腑のアカをとる」ともいうそば。おろしそばという食文化の発展が、健康長寿・福井といわれる理由の一つなのかもしれません。

辛い大根で食べるのが坂井市流の「越前坂井辛(から)み蕎麦(そば)」
福井県坂井市は県内最大のそばの産地で本州では1位です。伝統食文化である“越前おろしそば”の名前は昭和天皇に由来し古くから地元の人に愛され続けています。その香り高い蕎麦に大根おろしをかけて食べるのが主な食べ方で、地域によっては大根の辛さにこだわった食べ方もされています。
大根おろしの汁とダシを合わせたものをそばにかけるという方法で食べるのが坂井市流。大根おろしの汁だけを使い“おろし蕎麦なのにおろしが載っていない”というなんとも贅沢な組み合わせでファンも多い。

名脇役は、辛いのが大人気!
おろしそばに欠かせないのが大根です。福井県内の中でも坂井市内(特に三国町近隣)では、ピリッと辛い越前辛味大根が人気です。
その理由は辛味がそばの味や風味をより高めてくれるからで、辛味大根は通常の大根よりも小さくて丸く、収穫時にはすっぽり土の中に隠れているのが特徴です。
収穫は10月下旬~12月頃。まさに新そばの時期です。ちなみに皮付きのままおろすと辛味が一層増し、この辛さが「辛み蕎麦」の特徴です。

「越前坂井 辛み蕎麦」の定義

一.「福井県産そば粉を使用している」こと。
二.「大根おろしの絞り汁にダシを合わせたつゆをぶっかけている」こと。
三.「辛さの度合いを3段階にわけて提供する(R指定なし、R-12指定、R-15指定)」こと。

※ R指定とは、「辛み蕎麦」の飲食の可否を年齢で区分する等級(Rating)で、R-0は指定なし、R-12指定は12歳未満、R-15指定は15歳未満の飲食を原則的にご遠慮頂きます。ただし、保護者同伴(Parental Guidance)の場合はR指定を除外します。

地元の人に愛されてこそ、最高級のご当地グルメ。市民に辛んで心をつかむ。同志になる。まちをおこす力になる。

活動の基本は、市民を巻き込むこと。人の輪=輪を広げ、昔から当たり前かつ身近にあった辛み蕎麦の良さをみんなで再確認する。
それぞれの得意分野を生かしPRを役割分担。全市民がまちおこしのプロデューサー。

故郷・坂井市のファンを全国に増やしたいから、あの手この手で日本中の胃袋に辛む。一食は百聞に如かず。

辛み隊が売り込みたいのは、愛する故郷・坂井市。坂井市に「いいもの」がたくさんあるように、全国にはその土地ならではの良さがある。いいものをコラボさせることで、より鮮烈な印象となって坂井市の良さが浸透する。感動を分かち合いたいのが辛み隊。

「絡みたがり」はじっとしていられない。毎日の暮らしに辛み蕎麦。地域内外で辛み蕎麦。みんながみんな辛み隊。

着実に地元での活動が定着した辛み隊。さらなる旋風を巻き起こしつつある。
でも、何より大切なのは、市民に愛される辛み隊、誇りとなる辛み蕎麦であること。蕎麦のように長く強く、全市民の心をつなぐのが使命。